2015年04月10日

今週の注目疾患  平成27年・14週(3月30日~4月5日)

~伝染性紅斑~
2015年14週の県全体の定点当たり報告数は、13週の0.63から増加し0.72となった。保健所別定点当たり報告数は、海匝(2.00)、習志野(1.40)、松戸(1.19)、船橋市(1.09)、君津(1.00)、市原(0.86)、柏市(0.78)が多い。
2015年1~14週に1,100例の報告があり、2012年の報告数717例、2013年の報告数474例を超えている。また、2014年同時期(1~14週)の報告数188例を大きく上回っている。2014年以降報告数が多い状態が続いており、今後の流行状況に注意が必要である。年齢群別では、3~7歳の報告が多い。
~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
2015年14週の県全体の定点当たり報告数は、13週の3.05から減少し2.77となった。過去4年の同時期と比べ多い状態で推移し、例年今後増加に転じるため、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別の定点当たり報告数は、長生(16.75)、海匝(5.25)、印旛(4.25)、柏市(4.00)が多い。
2015年14週に報告された371例の性別は、男性195例(52.6%)、女性176例(47.4%)で、年齢群別では、4~7歳が162例で43.7%を占めていた。長生保健所管内では、67例中28例(41.8%)が20歳以上の報告だった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年4月10日更新)