2023年10月06日

22023年 第39週
(令和5年9月25日~令和5年10月1日)

【今週の注目疾患】
■梅毒
 2023年第39週に県内医療機関から梅毒の届出が6例あり、2023年の累積届出数は342例となった。
昨年2022年は1999年の現行感染症サーベイランス開始以降で最多の年間337例の届出があったが、2023年は第39週時点で昨年の年間届出数を上回り、過去最多の届出数を更新した。

 本年の届出例342例のうち、性別では男性229例(67%)、女性113例(33%)で男性が多かった。
年齢群別では、男性では30代が58例(25%)で最も多く、次いで20代及び40代が各55例(各24%)、50代が40例(17%)と続き、女性では20代が55例(49%)で約半数を占め、次いで30代が21例(19%)、19歳以下が17例(15%)と続いた。
男女ともに幅広い年齢群で届出数が増加傾向にある。
2023年第39週時点では、6例の妊娠症例の届出があり、また、先天梅毒の届出が1例あった。

 梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)によって引き起こされる細菌性の感染症である。
感染経路は菌を排出している感染者との性器や肛門、口腔などの粘膜の接触を伴う性行為や
疑似性行為によるものである。
予防としては、これら感染者との性行為や疑似性行為を避けることが基本となるが、病変の存在に気づかない場合もあるため、性交渉の際にはコンドームを適切に使用することが感染リスクの低減につながる。
また不特定多数の人との性的接触は感染リスクを高めることから回避することが望ましい1-3)。
 梅毒は適切な治療を受けることで完治可能な疾患である。
早期発見・早期治療が重要であり、再感染を予防するため、パートナーもともに検査を受けることが推奨される。
県では保健所において無料・匿名の検査を実施しているとともに、休日街頭検査を実施している。
感染が気になる方や不安なことがある場合には、活用されたい。
なお、検査実施日程については、県ホームページ等でご確認いただきたい4)。

■引用・参考
1)国立感染症研究所:梅毒とは
>>詳細はこちら
2)厚生労働省:梅毒に関するQ&A
>>詳細はこちら
3)一般社団法人日本感染症学会:梅毒(Syphilis)
>>詳細はこちら
4)千葉県:千葉県内のエイズ等相談・検査
>>詳細はこちら

■手足口病
 2023 年第 39 週に県内の小児科定点医療機関から報告された手足口病の定点当たり報告数は2.38(人)であった。
発生報告が多かった地域は、香取 4.3(人)、船橋市 4.1(人)、野田 3.5(人)保健所管内であった。
第 39 週時点では過去 5 年間で最も高い定点当たり報告数である。

 手足口病は、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症である。
エンテロウイルス(コクサッキーウイルス A 群 6,16、エンテロウイルス 71 など)が原因ウイルスとなる 1)。
 感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染である。
急性期に最もウイルスが排泄され感染力が強いが、回復後にも 2~4 週間にわたり便からウイルスが検出されることがある。
ワクチンはなく、予防には接触予防策、飛沫予防策が重要である。
手洗いの励行は重要で、特に排便後・排泄物の処理後の流水と石けんによる手洗いを徹底する 1)。
■引用・参考
1)国立感染症研究所:手足口病とは
>>詳細はこちら

【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況】
 2023 年第 39 週の県全体の定点当たり報告数は、前週の14.43 人から減少し、10.61 人であった。
 地域別では、特に 夷 隅(16.20)、市原(16.18)、長生(15.86)保健所管内で患者報告数が多かった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和5(2023)年10月4日更新)