今週の注目疾患  平成26年・46週(11月10日~11月16日)

~RSウイルス感染症~
2014年46週の県全体の定点当たり患者報告数は、増減を繰り返しながらも増加傾向を示し、0.98となった。RSV抗原検査の保険適用拡大となった2011年10月17日以降と比較しても多い。年末にかけて流行し、新生児・乳幼児や免疫不全者では重症化しやすいため、今後の流行状況に注意が必要である。

~後天性免疫不全症候群~
WHOは、毎年12月1日を世界エイズデーと制定し、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に世界各国でエイズに関する啓発活動が行われている。近年の国内のHIV/AIDSの発生動向は若年層のHIV罹患率の高さと高年齢層のAIDS患者数の増加に留意が必要だとされている。そこで2009年~2014年46週の千葉県の後天性免疫不全症候群の発生動向をまとめた。
例年男性に多く、2014年は全例男性だった。男性の年齢中央値は38歳(範囲:18歳~74歳)、女性の年齢中央値は37.5歳(範囲:22歳~69歳)だった。
類型別では、無症状病原体保有者181例、患者162例、感染症死亡者の死体1例だった。
病型別では、無症候性キャリア181例、その他29例、AIDS 134例だった。
感染原因・感染経路としては推定されたのは性行為感染266例(異性間性的接触121例、同性間性的接触164例)、静注薬物使用5例、不明66例、その他12例、海外での輸血1例だった(複数報告あり)。

~つつが虫病~
つつが虫病は、例年11月~1月に届出数が増加するため2009年~2014年46週の発生動向をまとめた。
性別は、やや男性に多い。年齢群別では、50代~80代に多い。150例中75例(50.0%)が安房保健所管内から届出された。感染地域として確定あるいは推定されたのは、千葉県146例、東京都1例、山梨県1例、都道府県不明1例、韓国1例だった。

~日本紅斑熱~
日本紅斑熱は、例年7月~8月に届出数が増加していたが、2014年は10月(41週)に2例、11月(46週)に3例の届出があった。性別では、大きな差はない。年齢群別では、60代~80代に多い。28例中19例(67.9%)が安房保健所管内から届出された。感染地域として確定あるいは推定されたのは、全例千葉県だった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成26年11月26日更新)