2015年08月28日

今週の注目疾患  平成27年・34週(8月17日~8月23日)

手足口病
2015年34週の県全体の定点当たり報告数は、33週の5.06から増加し5.62となった。過去4年間と比較し多く、再び増加したため、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中9保健所管内で増加し、海匝(14.00)、習志野(8.40)、千葉市(7.89)、船橋市(7.73)、松戸(6.19)、市原(6.14)、香取(6.00)が多い。
2015年34週に報告された748例の性別は、男性428例(57.2%)、女性320例(42.8%)で、年齢群別では、1歳が最も多く247例(33.0%)、5歳未満が626例で83.7%を占めていた。

梅毒
千葉県における2015年1~34週の梅毒の届出数は41例となった。図に2010年~2015年34週の千葉県の梅毒累積届出数を示す。過去5年間と比較すると、2014年に次いで届出数が多くなっている。
2015年1~34週に届出のあった41例の届出状況は次のとおりだった。
保健所別では、千葉市8例、柏市5例、市川4例、習志野4例、松戸3例、印旛3例、海匝3例、君津3例、船橋市2例、市原2例、安房2例、野田1例、山武1例だった。
類型別では、患者23例、無症状病原体保有者18例だった。
性別は男性26例(63.4%)、女性15例(36.6%)だった。
年齢群別では、10歳未満1例(2.4%)、10代4例(9.8%)、20代11例(26.8%)、30代6例(14.6%)、40代8例(19.5%)、50代7例(17.1%)、60代3例(7.3%)、70代1例(2.4%)だった。
病型別では、無症状病原体保有者18例(43.9%)、先天梅毒1例(2.4%)、早期顕症梅毒(Ⅰ期)7例(17.1%)、早期顕症梅毒(Ⅱ期)13例(31.7%)、晩期顕症梅毒2例(4.9%)だった。
感染原因・感染経路として推定または確定されたのは、性的接触(性交)27例(65.9%)、性的接触(経口)4例(9.8%)、性的接触(同性間)8例(19.5%)、性的接触(異性間)23例(56.1%)、性的接触(不明)4例(9.8%)、母子感染1例(2.4%)、その他5例(12.2%)であった(複数報告あり)。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年8月28日更新)