今週の注目疾患   2021年 25週(2021/6/21~2021/6/27)
【今週の注目疾患】

【腸管出血性大腸菌感染症】
 2021 年 25 週に県内医療機関から腸管出血性大腸菌感染症が 11 例報告され、2021年の累計は 39 例となった。
11 例の届出の内訳は、性別では男性が 2 例(18%)、女性が 9 例(82%)で女性が多く、年代別では 10 歳未満が 4 例(36%)と最も多く報告された。
O 抗原・毒素型別では O111・VT1VT2 が 3 例、O157・VT1VT2 が 2 例、O157・VT2 が 2 例、O157・VT 型不明が 2 例、O 抗原および VT 型不明が 2 例であった。
保健所管内別では市川、山武保健所管内が 3 例ずつ、千葉市保健所管内が 2 例、印旛、君津、松戸保健所管内から 1 例ずつ報告があった。
また、11 例のうち 2 つの同居家族にて計5 例(3 例と 2 例)の報告があった。

 県では夏季における食中毒発生防止のため、2021 年 6 月 1 日から食中毒注意報を発令しており、注意を呼び掛けている。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、自宅内における接触の機会も増加していることから、特に家庭内における感染予防を心掛けることが必要である。
腸管出血性大腸菌はわずか 100 個程度の少量の菌数でも感染が成立するため、食品の調理時における非加熱食品等の十分な洗浄、肉類の十分な加熱や生肉の喫食の回避、調理器具類の洗浄、消毒等、交差汚染を防止するための基本的な衛生対策を行うこと、二次感染を防ぐため、手洗いを励行することが感染予防のうえで重要となる。
■引用・参考
1)食中毒関連情報(千葉県):
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【RSウイルス感染症】
 2021 年 25 週に県内の定点医療機関から報告されたRSウイルス感染症の定点当たりの報告数(人)は前週の 2.21*からさらに増加し、3.22 となった。  *先週報告時点では 2.24
6 週連続で報告数が増加しており、過去 5 年間で最も多い報告数となっている。
保健所管内別では特に海匝(10.0)、習志野(8.4)、船橋市(7.6)保健所管内からの報告が多くなっており、その他県内保健所管内でも軒並み報告数が増加している。
RSウイルス感染症は多くの場合、軽い風邪様症状を発するのみであるが、1 歳未満の新生児、乳幼児や心臓・肺等の基礎疾患保有者や免疫不全がある場合、重症化することがある。
 昨年は通常の流行シーズンである冬季にほとんど発生が見られておらず、RSウイルスへ通常のレベルで曝露されていなかった可能性が考えられるため、十分注意が必要である。
地域によっては保育園等で集団感染事例が発生している旨の報告もあり、感染防止のため、飛沫感染対策としてのマスク着用や咳エチケット、接触感染対策としての手洗いや手指衛生といった基本的な感染予防策を着実に講じることが重要である。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和3(2021)年6月30日更新)